学校の授業ではよくわかってできるのに、テストになると点数がとれないということが出てきやすいのが国語です。
理由は、国語は読み、書き、聞く、話すの四つの要素があるにもかかわらずそれを一つの教科にまとめてしまっているため、どこが問題なのか見えにくいからです。
今回は「読み」にあたる読解問題が苦手な方におすすめの書籍を紹介いたします。
読解問題ができない原因
読解問題で点数がとれない原因として、読解問題の形式での演習は小学校のテストでしか行わないため、問題に慣れていないということも考えられます。
しかし、内容を見ると授業で全く触れていないわけではないので、テストで点数がとれない状態が続くようであれば、別のところに原因があると考えたほうがよさそうです。
一般的に文章を読むのに必要なこととして、
- 語彙力(ごいりょく)
- 日本語の論理
の2つが必要です。
言葉の意味がわからなければ、読めても内容を理解することが難しくなるので、読解に対する理解度が落ちてしまいます。
また、言葉の意味がわかったとしても、単語と単語のつながり(例:主語、述語、目的語など)や文章と文章のつながり(例:因果関係)がわからなければ、文章全体の意味を捉えるのが難しくなってしまいます。
特に日本語の論理に関しては、ふだん使っている言葉なのでなんとなくわかっているように思えるのですが、国語の苦手な方はこの論理があやふやの状態のままになっていることが多いので、きちんと固めることで、読解力があっぷします。
以上のことから、国語の読解問題の点数を上げるためには、語彙力(ごいりょく)アップと日本語の論理の2つを学習する必要があります。
ここでは、読解問題に関する書籍を紹介いたします。
なお、語彙力(ごいりょく)に関しては、以下のページで紹介しております。
読解問題に関するおすすめの書籍
読解問題に関するおすすめの書籍は、次の2種類です。
- 出口式 はじめての論理国語(小1から小6)
- ふくしま式「本当の国語力」
出口式の方は小1からスタートして、同じ単元を徐々に難易度をあげながら繰り返し学習していくスパイラル型のスタイルです。
カラーで印刷されており、キャラクターを使った説明や例題が準備されているので、苦手意識を持っている方にも取り組みやすいよう工夫されています。
ふくしま式は、例題、短い問題文からスタートして学習していくスタイルです。
いたってシンプルなつくりですが、短い問題文から始めて長い問題文にむけて学習することができます。
また、短い問題文は演習量が多いため、何度も確認しながら学習することができるという特徴もあります。
書籍の説明には小1から小3と書かれていますが、苦手な方が使うのであれば、小3から小4あたりからスタートするのがいいかと思います。
難易度は「出口式」の方が簡単なので、小1から小4ぐらいで学習を始めるのであれば「出口式」をおすすめいたします。
小5、小6でもう一度学習し直したい場合には、まずは「ふくしま式」をやってみて、難しいようでしたら、「出口式」で学習します。
「出口式」「ふくしま式」の書籍を使うときの注意点
先の章でスタート学年についてお話しいたしました。
書籍に書かれている対象学年よりも上の方で学習したい場合には、ものすごく簡単かと思うかもしれませんが、シリーズの最初からスタートすることをおすすめいたします。
苦手な方は問題を解くのも嫌になっていることがあるので、簡単すぎる問題から始めて、自分もできるという自信をつける必要があるからです。
また、対象学年は出版社の都合で書かれているため、書籍自体は対象学年関係なくスタートすることを意図して作られています。
しかし国語の場合、算数とは違い、この学年でここまでやるという明確な線引きが見えにくいのが現状です。
また、つまづいている方は、本当に初歩の初歩でつまづいていることもあります。
どのくらい簡単かは、本人が実際にやってみないとわかりません。
そのため、シリーズの最初からスタートすることをおすすめしているのです。
「出口式」「ふくしま式」書籍一覧
「出口式」はじめての論理国語
「ふくしま式」本当の国語力
※「ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集2」は記述が多いので、国語の読解問題が苦手というよりは、むしろ記述問題で点数がとれない方が学習するのに向いています。