小学校の3年生から英語の学習が始まっていますが、小学生の英語は楽しく英語に触れることが目的です。
これは、中学生になっていきなり英語学習が始まり、慣れないまま3年間が過ぎてしまうのを防ぐためとも言われています。
ここでは、中学生になって始まる英語の学習に参考となる書籍を紹介いたします。
英単語の学習は、まわりからのおすすめではなく、自分にあった方針の書籍を選ぶことが大切
中学生になると、英文法を学習しつつ、英文を読むようになってきます。
英文を読むときには英文法の知識も必要ですが、同時に単語の知識も必要になってきます。
いくら英文法がわかったところで、単語の意味がわからなければ、その文章の意味が理解できないからです。
そのため、中学生からは英単語の学習も必要になってきます。
しかし、英単語に関する書籍は、
- 英文の中で単語のイメージをつかむ方針
- 関連語をまとめて掲載する方針
- 入試に出る順で掲載する方針
- 絵で直感的に理解する方針
など、さまざまです。
どの方針がよくてどの方針が悪いというわけではありません。
どの方針だと学習しやすいかは、ひとりひとり異なります。
だからこそ、まわりからのおすすめではなく、自分にあった方針の英単語の書籍で学習することが大切です。
そのため、ここではいくつかの方針の英単語に関する書籍を紹介いたします。
もしある方針で英単語を学習していたけれども、うまく学習できないときは、ほかの方針の英単語に関する書籍に切り替えて学習してみるのもありですよ。
自然な英文で英単語を学習
英文の中で英単語のイメージをつかむ方針をとっている書籍で有名なのがZ会の速読英単語シリーズです。
掲載単語数は約2300語。
検定教科書や過去の高校入試問題の分析から、入試に必須となる単語を選んでいます。
また、英文、単語、例文の音声は二次元コードからアクセス可能で、PCにダウンロードすることも可能です。
学習ステップは次のとおりです。
- 英文を読み、そこに出てくる単語のイメージをつかみます。
- 単語ページで、単語の意味や関連語、発音・アクセントを学習します。
- 英文解説ページの図解で理解を深めます。
- 英文のストーリーを通じて知識を身につけます。
- 英語の音声を聞いて書き取るトレーニングをします。
英文を通じた学習の利点は、英文ごと単語の意味を学習するので、単語の意味だけでなく、使い方などを含めて覚えやすいことです。
さらに英文を通じて、全体の状況から単語の使い方を判断するので、英文を読む訓練(音声を使えばリスニングの訓練)にもなります。
とはいえ、英文法の知識が不足している状態では、この書籍の利点が生かされるのは難しいでしょう。
「速読英単語 中学版 改訂版」は、小学生で学習する英文がわかっている方や中学生で学習する英文法が授業で理解できる方に向いている書籍です。